日焼け止めを塗って、サンバイザーを使って紫外線から肌を守っているつもりでも気が付けば顔とデコルテにシミが・・・。
シミができた顔を鏡で見るとガクッと落ち込むことも。
美容家電を販売するヤーマンが20~50代の女性500名を対象とした「肌悩み」に関する調査をしたところ、40代、50代の1位がシミ、30代でも2位、20代は5位になるほどシミは多くの女性が持つ肌悩みなんです。
このできたシミは薄くすることができるんでしょうか?
そこで今回は、このできたシミについて、セルフケアから美容医療までシミを消すための対策を詳しくご紹介していきます。
本気のケアで、シミのない美肌を目指しましょう!
シミに対するこんな不安や疑問はお持ちではないでしょうか?
・シミの原因は紫外線?
・できてしまったシミは消すことができるの?
・化粧品でシミを消すことはできる?
・シミを消す治療法にはどんな方法があるの?
・どんな化粧品を使えばシミを予防できるの?
その不安や疑問の解消に向けて、シミの原因やセルフケアの方法、治療方法、UVケア化粧品などを分かりやすくまとめてみました。
シミの主な原因は紫外線
シミの主な原因は紫外線です。そのほか、遺伝や女性ホルモンの乱れなどもありますが、多くの女性が悩まれているシミの老人性色素斑(日光黒子)の原因は紫外線なんです。シミと言っても種類は様々でセルフケアで消せるシミと消せないシミがあります。まずはどんなシミがあるのかをご覧いただいて、ご自身のシミがどのシミに該当するのかをチェックしてみて下さい。
老人性色素斑は、顔や腕、手の甲、デコルテなど紫外線をよく浴びる部位にシミができるます。日光黒子とも呼ばれることがあります。茶褐色から茶色のシミで輪郭がはっきりしているのが特徴で、多くの女性が悩んでいるシミがこの老人性色素斑になります。この老人性色素班が更に時間を重ね、盛り上がってきたり、層が厚くなった状態が脂漏性角化症です。
炎症性色素沈着は、かぶれや傷跡、虫刺され、ニキビ跡、アトピー性皮膚炎などの炎症が原因でできるシミです。火傷や外傷による傷が完治後数ヶ月で徐々に消えますが、アトピー性皮膚炎やかぶれは炎症がおさまらない限りシミは消えません。
肝斑(かんぱん)は、女性ホルモンの乱れが原因で妊婦さんにこのシミが多く見られます。頬骨にそって、目の周りを避け、左右対称に出来るのが肝斑の特徴です。
また、そばかすは、多くの場合は鼻と左右の頬を中心に現れ、顔以外にも胸元のデコルテや肩、首など、紫外線を浴びやすい部位にできるという特徴があります。幼少期からあらわれ、10代の思春期にかけて徐々に濃くなっていくものの、それ以降は加齢に伴い薄くなっていくこともあるのが特徴です。
花弁状色素斑は、肩から背中にかけてたくさんできるシミです。強い日焼けがきっかけで、メラニン色素が過剰に作られる状態が続いてしまうことが原因です。
シミのタイプから分かるセルフケアができないシミとできるシミ
どのようなタイプのシミがあるかご覧頂きましたが、それらのシミがセルフケアできるのかどうかをまとめましたのでご紹介致します。
セルフケア | レーザー治療 | |
老人性色素斑 | ![]() |
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炎症性色素沈着 | ![]() |
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肝斑(かんぱん) | ![]() |
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そばかす | ![]() |
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脂漏性角化症 | ![]() |
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花弁状色素斑 | ![]() |
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老人性色素斑は多くの方が40代以降に現れるシミですが、スポーツやレジャーなどで紫外線を多く浴びる機会が多かった方は20代でも老人性色素斑が現れることとがあります。
最近では、シミに効果がある化粧品やサプリメントが多く販売されていますが、予防はできても、一度できたシミはなかなか消すことが難しいようです。
というのも、紫外線によるダメージで生成されたメラニンが、何年何十年分も蓄積されたものだからです。
炎症性色素沈着は、キズや炎症がおさまったり治ることで、数ヶ月後にはシミも徐々に消えていきます。
肝斑(かんぱん)は、テレビCMをご覧になられた方も多いと思いますが、第一三共ヘルスケアの「トランシーノII」の飲み薬が有名ですよね。1回2錠で4週間程度で症状が改善されるようです。
そばかすや脂漏性角化症、花弁状色素斑らはレーザー治療で改善することができます(^^♪
シミに効果的な化粧品を選ぶポイント
最近はシミに効果をもたらす化粧品やサプリメントも多く販売されていますが、シミは一度作ってしまうと消すことは難しいです。
シミを日々ケアする方法として、美白化粧品を使うという選択肢もありますが、やみくもに美白をうたった化粧品に手を出しても効果が出ないどころか、逆に肌をいためることもあります。そこでシミに効果的な化粧品を選ぶポイントをご紹介致します。
1.厚生労働省が認可した「薬用美白成分」が配合されている化粧品を選ぶ
美白成分にも色々とありますが、厚生労働省が認可した「薬用美白成分」が配合されているものを選ぶと安心です。「薬用美白成分」には以下のようなものがあります。
アルブチン | ビタミンC誘導体 | カモミラET |
エラグ酸 | プラセンタエキス | トラネキサム酸 |
ルシノール | リノール酸 | マグノリグナン |
コウジ酸 | 4-メトキシサリチル酸カリウム塩 | ハイドロキノン |
2.「医薬部外品」と表示された化粧品を選ぶ
化粧品のなかには、美白とうたいながら、美白成分が配合されていなかったり、配合されていても効果が発揮されないほどの少量しか含まれていなかったりすることもあります。そこで購入する際は、「医薬部外品」の表示があるかどうか確かめてみましょう。「医薬部外品」の認可を受けた化粧品は、決められた分量の美白成分が配合されているから確実なんです。
一度できたシミはなかなか消してしまうことはできません。いくら美白成分が配合された「医薬部外品」だからといっても医薬品とは違い即効性はありません。新たにメラニンが作られるのを防いだり、減少させる効果がありますがすぐに消えるということはないんです。シミの原因となるメラニンは日々生成されるので、それを抑制する化粧品は、毎日使わないと意味がありません。普段から日焼け止めを使ったり、日傘やサンバイザーなど紫外線対策をしっかりすることも重要です。
シミを消す治療法は多種多様
美容皮膚科のシミを消す治療法には、レーザーによる方法から、内服液の使用まで様々な方法があります。
レーザーで行うシミ取りとは、シミを焼き切って消していく方法です。焼き切っているためにレーザーが照射された部位はカサブタになります。1週間程度でかさぶたが剥がれはじめ、徐々に色が薄くなったあと、数ヶ月が経過するとシミが消えていきます。 そのほかにも、光を照射してシミを治療するレーザートーニングや美肌トリートメント、美容点滴、内服薬などがあります。
それら治療方法や価格をまとめましたのでご紹介致します。
治療方法 | 費用(相場) | ダウンタイム | 回数 |
QスイッチYAGレーザー | 1万円~3万円(1cmx1cm) | 1週間 | 1回 |
レーザートーニング | 15万円~24万円(5回) | ナシ | 3回~7回 |
美肌トリートメント | 5千円~3万円 | ナシ | 1回 |
美容点滴 | 1万円~3万円 | ナシ | 1回 |
レーザートーニングは、ダウンタイムはないものの高額な費用がかかります。初回は数千円から受けられるのですが、5回で24万円もかかるクリニックもあります。
美容トリートメントは、インフュージョンという機械を使って皮膚のバリアを開放させて効能に応じて造られたイオン溶液を効率よく浸透、吸収させる治療方法です。
また、美容点滴は美肌づくりに必要なタオチンやビタミンCなどの有効成分を、点滴として直接体内に送りこむ治療法です。直接皮膚内部へ有効成分を届けるので薬よりも有効成分の吸収力もよく、高い即効性を実感できるという特徴があります。